2012年6月 7日 09:43
弁護士の見方,考え方
みなみ大通法律事務所 弁護士 酒井 謙
たまには仕事の固い話をします。
友達や剣道の仲間と話をしていたら弁護士の思考パターンの特殊性について考えさせられます。
わかりやすくいうと弁護士って変わっているなーということです。
良いとか悪いとかの問題ではなく,客観的な事実として違いがあります。
間違っていたらすみませんが,多くの人は,現実,現状がどうなっているかを重視すると思います。
例えば,社会的な地位のある人や年配の人はこれまでの経験で物事を判断したり語ったりします。役所や会社の人は職業上の慣習,通例(通達)などをより重視して仕事をしているような気がします。
これに対して弁護士は,現実を直視しますが,それがあるべき姿なのか,ルールどおりなのかを同時に考えます。
時として杓子定規と思われそうですが,法律家である以上は法律なり規則はどうなっているんだろうというところからスタートするのは当然だと思います。
自分も含めて普段は法律なんて意識していませんが,法律は社会での最低限のルールです。無視はできません。
そうはいっても現実は理屈抜きで目の前にあり,現状重視か規範重視かケースバイケースで日々悩んでいるところです。
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