2013年1月23日 08:58
インターネットについて
みなみ大通法律事務所 弁護士 酒井 謙
前回の続きです。
たしかに,現代においてインターネットの重要性は否定できません。効用は害悪を上回っているといえます。
しかし,害悪もあり,インターネットの情報や書き込みを鵜呑みにしてはいけません。
法律家として申しますと,どこの誰だか知らない人が的外れな法的見解を述べているホームページが散見しているし,そもそも相談者の事情は千差万別ですから,インターネットでクイズ番組みたいに,これは勝ちとか負けるとか書くことはできないはずです。入口の一般論,原則論しか知ることができないと心得えるべきです。
また,匿名の書き込み掲示板,特に口汚い言葉が飛び交っているような掲示板は論外でみんなで無視すればよいものを,真に受ける人がいれば危機感を感じます。
例えば,最近のニュースなんかで,隣国の掲示板の書き込みを「民意」だとして?とりあげたりしています。
逆に,隣国が我が国の掲示板の書き込みをみて,これが日本人だと思われたらたまったもんじゃありません。
良い掲示板もあるのかもしれませんが,私の知っている限り掲示板には両極端の意見や悪ふざけ,煽りが多く,圧倒的多数の日本人の意見とはかけ離れていると思います。
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