昔の有名な政治家が書いた本を読みました。印象的だっのが，イエスでもないノーでもない中間層の支持が大切だという言葉です。

イエスとかノーとかはっきりとした主張をする人は目立つし，同じ意見を持つ人同士集まるし，勇ましいから，例えば，イエスがノーを上回った場合に，自分たちこそが多数派だと思い込んでしまいがちです。だから圧倒的多数の中間層がいることを忘れて，しばしば政治家は失言をするんだと思います。

グレーゾーンの人は多数派だとしても目立ちません。

ネットの世界で，勇ましく弱い者いじめの書き込みをしている人たちも，同じくネットのなかで一生懸命これに抗議したり反論したりしている人たちよりも，傍観者が大多数なんだと思います。

私もどちらかというと極端なことは嫌いですので何事も中間層に位置するひとりですが，傍観者，無関心でいると「声高々な自称多数派」の黙認をしていることになってしまう場合もあります。

嫌いだから距離を置いているのに，その嫌いな人たちと同一視されるのはたまらなく嫌なことです。

そんなこともありますから，しっかりと見て，考えていかなければならないと思います。