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2013年5月14日 11:57

写真:弁護士

弁護士を付けるべきか自分でできるか

今日の新聞記事で,簡易裁判所の本人訴訟(弁護士をつけないで自分でした裁判のこと)について,裁判官からみて,弁護士をつけたほうがよりよい結果になったかどうかというアンケート結果が出ていました。簡易裁判所とは比較的低額な事件を取り扱う裁判所です。

2,3割については弁護士をつけたほうが有利になったという回答があったそうです。

一方で,5割くらいは弁護士をつけてもつけなくても同じ結果だったという回答とのことです。

数字だけみれば多くの場合,簡裁事件に限ってですが,弁護士なんていらないってことになります。

しかし,記事にも書いてましたが,事件の性質によると思います。

弁護士をつけてもつけなくても同じ結果になるのは,例えば,争いがない事件や相手方が欠席したまま判決が出た事件など比較的,簡単な事件が多いのではないかと思います。

相手方との間で主張に争いがある事件,有利な証拠を的確に提出すべき事件では,弁護士をつけてもつけなくても同じ結果になるという確率は相対的に低くなるはずです。

大切なのは弁護士をつけてもつけなくても同じ結果になるような比較的簡単な事件かどうかのみきわめです。

みきわめのポイントは,ズバリ自分の言い分と相手方の言い分が異なっているのかどうかを,あくまで客観的に判断することです。

自分の言い分が正しいから相手の言っていることは間違っているとかそういうことではなく,まず,相手方の言い分を正確に把握することです。

これがとても難しく,トレーニングをつんでいないと,たとえ比較的頭脳明晰な方でもなかなかできないことが多いんです。

やはり私情が絡むと客観的判断は難しいのだと思います。

弁護士に依頼するしないを判断するために,以上のような視点ももって法律相談を受けてみることをお勧めします。

法律相談が数倍興味深いものになるでしょう。

 

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